NIPPONIAブランドのフラッグシップとして2015年10月3日にオープンする「篠山城下町ホテル NIPPONIA(ニッポニア)」は、約400年の歴史を持ち、国の史跡に指定されている篠山城の城下町全体を「ひとつのホテル」と見立て、築100年超の古民家を含む4棟を、宿泊施設、飲食店等として改装した宿泊施設です。
宿泊棟は、築100年を超える明治時代のものから昭和のものまで、歴史的に価値の高い建物が中心です。滞在中で、その歴史ある空間に包まれ、趣を感じることができます。
4棟ある宿泊棟の名前には、ONAE(オナエ)、SAWASIRO(サワシロ)、NOZI(ノジ)、SION(シオン)と、菊の名称をつけました。
菊と篠山の関わりは古く、旧篠山藩主が当時の将軍から拝領したと伝えられるのが「お苗菊」です。毎年秋に3000鉢の菊が並ぶ「篠山市菊花展」など、菊は今も、篠山の人々に愛されています。
「ニッポニア・ニッポン」日本を象徴する鳥と呼ばれるトキの学名です。トキも日本の歴史的な古民家やまち並みも、日本の大切な宝物だけど、大切に守り育てなければ消えていってしまいます。日本の歴史的なまち並みや暮らしを、ホテルとして生かし、未来へとつなげたい。そんな想いを込めて「ニッポニア」と名付けました。
デザインは、日本の伝統工芸再生をライフワークとし、日本にとどまらずイタリアを始め国際的に活躍するデザイナー、喜多俊之氏が担当。「格子戸」「障子」「光を通す扉」「おもてなし」など、古民家の持つ視覚的形状をシンボル化しながら、時代を経ても変わらない古民家の上質感や美しさを、シンプルに表現しています。